沖縄の海と漁業形態

 沖縄県は、日本の西南端の亜熱帯地域に位置し、東西約1,000km、南北約400kmに及び、黒潮本流域に弧状に点在する160の島からなっています。
亜熱帯地域に属しておりますが、海域としては熱帯の特徴をもつとも言われ、沿岸域はサンゴ礁の発達により広大な礁原を有し、礁縁の東側に南西諸島海溝、西側に沖縄トラフ大深度域が存在していることから、陸棚域の狭い海底地形となっています。このような海域特性等により、サンゴ礁漁場、ソネ(海底岩礁)漁場及び黒潮の影響による回遊魚(マグロ等)の漁場が形成されています。

 沖縄の漁業はこのような熱帯の特性を持つ海域において、カツオ、マグロ等高度回遊性魚類を対象としたまぐろはえ縄漁業(注1)、パヤオ(浮漁礁)を利用したひき縄漁業(注2)、ソデイカを採捕する旗流し漁業(注3)、また、陸棚及び礁原域では、底魚一本釣漁業や潜水器使用による刺突漁業(注4)等が営まれており、他県とは異なる漁業構造が形成されています。

注1 : はえ縄漁業 ・・・・ 幹縄に釣針をつけた多数の枝縄をつなぎ、横に長くのべて行う漁業。

注2 : ひき縄漁業 ・・・・ 擬餌針をつけた釣糸を漁船によってひき回して行う漁業。

注3 : 旗流し漁業 ・・・・ 垂直に立てた幹縄に、擬餌針をつけた枝縄をつなぎ、それを旗等標識をつけた浮きによって海面からつるして行う漁業。

注4 : 刺突漁業  ・・・・ もり等で突き刺して獲る漁業。