地下ダムとは?
「地中に水を通さない壁をつくって、地下水の流れをせきとめ、地下水をためる施設」のことを言います。
地下ダムの仕組み
地下ダムは、水を透しやすく、大小の穴があいている琉球石灰岩の隙間に水をためる仕組みです。
1 雨が降ると、雨水は地中にしみこみます。 2 石灰岩にしみこんだ雨水は、水を通しにくい粘土層にぶつかります。
3 粘土層と止水壁に挟まれた水は、地中で溜まります。
※止水壁:地下水をせき止めるために作ったコンクリートなどの壁のことです。
地下ダムの機能
地下ダムには大きく2つの機能があります。
【 地下ダムの機能 】
地下水をせき上げて、地下水量を増加させます。 〇海岸部では、海水の地下水への浸水を防ぎ、地下水の塩水化を防止します。
地下ダムを造る前は・・・
地下ダムを造った後は・・・
<1>のように地下水の流れを堰上げて水を貯めるための地下ダムを「堰上げ地下ダム」 、、 <2>のように汲み上げる水に塩水がまざらのを防ぐダムを「塩水阻止地下ダム」と呼びます。
地下ダムの特徴
地下ダムには、地表ダムと比較して、5つの特徴があります。
地下ダムの種類
地下ダムは、その目的、貯留形態により、様々な種類に分けられます。
【 目的 】
地下水の上昇(堰上げ型) 塩水浸入の防止 <貯留型> <流出制御型> <塩水阻止型>
<施工事例> 〇 皆福、砂川、福里、カンジン、慶座 〇
【 水の貯め方 】
地下完全貯留型 一部地表貯留型 地表ダムと併用
<施工事例> <施工事例> 〇 砂川、福里、慶座 カンジン 〇