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宮古伊良部地区は、沖縄本島の南西約300kmに位置する宮古島、来間島および伊良部島の9,540haの畑地帯にあります。
宮古島は概ね平らであり、平均して60m前後の大地は、東から西にかけて低くなっています。その平坦な地形の中で、北西から南東に向かう数列の特徴的な高まりが見られます。これは断層によるもので、主に南西側斜面は緩く、北東側斜面は急となって、1~2kmごとに起伏が繰り返されています。
伊良部島は北東~南西方向に長軸をもつ楕円形をした比較的平坦な島であり、東側が高く、南西側に向けて緩く傾斜しています。島の最高点は牧山で、その東側直下は北西~南東に延びる断層崖となっています。島の西側には、国仲入江と呼ばれる浅く狭い水道部を挟み、下地島が隣接しています。 |
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宮古島地方は、高温多湿な亜熱帯海洋性気候に属し、四方を海に囲まれているため冬季も比較的暖かく、夏季は海から吹いてくる風が炎暑を和らげています。四季を通じて暖かい気候であり、年平均気温23.4℃で、年間平均降水量は2,042mmです。
1~2月がもっとも寒く、5月中旬頃から6月中旬までの梅雨が明けると本格的な夏になり、9月頃まで連日最高気温30℃以上の暑さが続きます。
夏秋季は台風シーズンで、特に、9月頃強い台風が来襲する傾向があります。10月頃になると朝夕涼しくなり、そのころ宮古島の風物であるサシバの群が飛来します。
また、冬季には北北東からミーニシと呼ばれる冷たい季節風が吹きます。 |
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地質は第三紀鮮新世から第四紀下部更新世の島尻層群(泥岩を主として砂岩層を挟む)とそれを不整合で覆う更新世琉球層群(琉球石灰岩)からなっています。島尻層群は島頭部の崖にて僅かに露頭しているだけで、島の大部分は琉球石灰岩によって覆われています。
琉球石灰岩の表層には島尻マージと呼ばれる黄褐色~茶褐色の土壌が広く見られます。島尻マージは沖縄県に広く分布する土壌の一つであり、保水力が乏しいという特徴があります。 |
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宮古島には、河川や湖沼がなく、生活用水等のほとんどを地下水に頼っています。年間降水量は、日本各地に比べて多いですが、蒸発散で50%、地下浸透で40%、残り10%が地表流出する程度で川らしい川が存在しません。
地下に浸透した水は、空隙の多い琉球石灰岩を通り、島尻層群で遮水されて、地下水盆を経て断層付近や海岸の崖下から湧出しています。 |
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本地域は、温暖な気候と平坦な地形を利用して、さとうきびや葉たばこ及び肉用牛を主体に、野菜や果樹等の生産が行われています。
宮古島市における農業就業人口比率は、約17%となっており、沖縄県全体と比較すると約4倍と高く、また、経営耕地面積が2ha以上の農家の占める割合は30.8%と、沖縄県全体の約23.6%を上回っており、1戸当たり平均経営面積も沖縄県全体が1.65haであるのに対し、宮古島市では1.70haと大きくなっています。
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資料 農林水産省「2015年農林業センサス」
沖縄総合事務局農林水産部「第45次沖縄農林水産統計年報」
沖縄県宮古農林水産振興センター「宮古の農林水産業(平成28年12月)」
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宮古島では、国際規模のイベントである全日本トライアスロン宮古島大会、プロ野球キャンプ、ビーチバレー宮古島大会、各種スポーツ団体の合宿等が盛んに行われています。そのため、近年、スポーツ・レジャーのメッカとする「スポーツアイランド宮古島」としてのイメージが着実に浸透し、観光への波及効果も高くなっています。
観光資源としては、美しい海や東平安名崎に代表される風光明媚な自然・景観資源を豊富に有しているほか、うえのドイツ文化村などの歴史文化資源も有しています。
入域観光客数では、平成22年度において404,144人を記録し、初めて400万人を超えるなど、近年は継続的な伸びをみせています。 |
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(池間大橋) |
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