石垣島の概要
地域特性
石垣島では、さとうきびやパインアップルをはじめとする亜熱帯農業、石垣牛の生産やマグロ漁、沿岸漁業などの第一次産業に加え、マリンスポーツを中心とした観光業など亜熱帯の自然の恵みを活かした産業が盛んです。
美しいサンゴ礁に囲まれた島内には史跡が点在しており、祖先の暮らしやアジアとの交流を物語っています。1,500年以降の琉球王府および薩摩の支配下における人頭税や強制移住、明和の大津波による甚大な被害、マラリアの猛威による被害など数々の困難が島民を襲いましたが、多彩で独自の八重山文化は現在も受け継がれ、豊年祭やアンガマなどの信仰に支えられた芸能や、八重山上布などの伝統工芸において独自の知恵と技術が活かされています。
地域概要
石垣島は、日本列島の最南西端にあって、沖縄本島から約400㎞、東京とは約2,000㎞の距離に位置する国境の島であり、アジアとの結節点となる位置にあります。
石垣市は日本最南西端の市で、石垣島から台湾までは約270㎞の近距離な場所に位置しています。
八重山列島(八重山諸島)は、石垣市(石垣島・尖閣諸島)と、竹富町(竹富島、小浜島、嘉弥真島、黒島、新城島(上地島・下地島)、西表島、由布島、鳩間島、波照間島(日本最南端の有人島))と、日本最西端の島、与那国町(与那国島)の3市町からなります。※主に有人島を記載

地勢
石垣島は、平久保半島、川平半島及び屋良部半島をもって構成されており、半島や岬などが相まって多様な地形と景観を織りなしています。島の北部は山地を中心とした地形ですが、南部は琉球石灰岩からなる平地が多く、人口が集中しています。
島中央部には沖縄県最高峰の於茂登岳を中心に、桴海於茂登岳等の300mを超える山々が山岳地帯を形成し、そこを源流として二級河川の宮良川、名蔵川及び底原川が流れています。また、海岸線には珊瑚礁が発達し、陸域と合わせて豊かで貴重な動植物が生息しています。
八重山諸島の総面積は沖縄県全面積の4分の1に相当し、石垣島の面積は約222k㎡で、沖縄本島、西表島に次いで3番目の大きさです。
山の高さ 単位:m 島の面積 単位:km2
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順位 |
名称 |
高さ |
所在地 |
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1 |
於茂登岳 |
526 |
石垣島 |
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2 |
与那覇岳 |
503 |
国頭村 |
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3 |
桴海於茂登岳 |
477 |
石垣島 |
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4 |
古見丘 |
470 |
西表島 |
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5 |
八重岳 |
453 |
本部町 |
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順位 |
島名 |
面積 |
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1 |
沖縄本島 |
1207.0 |
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2 |
西表島 |
289.6 |
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3 |
石垣島 |
222.2 |
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4 |
宮古島 |
158.9 |
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5 |
久米島 |
59.5 |
国土地理院「沖縄の地理」より
交通環境
海に囲まれた石垣島は、船舶による交通輸送が発達しており、石垣港は日本最南端の国際港として指定を受けた重要港湾です。周辺離島はもとより、他府県や那覇港をはじめ台湾への連絡港として、さらには八重山圏域で営まれる生産・消費活動や物流・観光の拠点として中心的な役割を果たしています。
平成25年3月に開港した新石垣空港の国内線は、那覇、宮古、与那国の県内路線のほか、東京、大阪等の本土路線と、香港、台北の2路線の国際線が就航し、人・ものの交流及び地域振興にも重要な役割を果たしています。
気象
石垣市は、亜熱帯海洋性気候に属しており、北回帰線に近いことから、年平均気温が24.5℃、最寒月である1月の平均気温が18.9℃と年間を通じて温暖です。
年間総降水量は2,000mmを超えますが、梅雨期及び台風期に降雨が少ないと干ばつになりやすい特徴をもちます。夏季は毎年のように暴風雨を伴う台風の襲来があり、しばし大きな被害を受けることもありますが、その台風が貴重な雨をもたらすという恩恵もあります。

気象庁HPより
八重山には独自の季節を表す言葉も多く、「うるずん」や「新北風(ミーニシ)」など農作業の目安として使われており、民謡のほとんどが農耕における播手や収穫を唄ったものです。
▶気候の特徴
八重山地方は四季の変化があまりはっきりしませんが、夏と冬の季節風の交替は、はっきりしています。
春
4月頃にデイゴやテッポウユリ、月桃の花が満開になる季節をうるずんの季節とよびます。
5月中旬頃から6月下旬頃にかけて石垣島付近に現れる梅雨前線で曇りや雨の日が多くなります。
夏
6月上旬から下旬の夏至の頃に吹き始める強い南風をカーチバイ(夏至南風)とよび、この風が吹き始めると本格的な夏が始まります。
台風の接近や南からの風により、赤道付近の非常に湿った空気が石垣島に流れ込むようになり、発達した雷雲があらわれたり蒸し暑い日が長く続きます。
秋
9月中旬頃から10月中旬にかけて石垣島の北の海上付近に現れる秋雨前線で曇りや雨が多くなります。
10月上旬頃に吹くミーニシ(北東の季節風)に乗って九州からサシバの渡りがあります。この風が秋の始まりを告げます。
冬
大陸の北(シベリア付近)で生まれた冷たく乾いた空気のかたまりが石垣島付近に流れ込むようになり、北風が強くなり曇りや小雨まじりの肌寒い天気が続きます。
12月下旬の冬至の頃にくるトゥンジビーサ(寒波)が冬の到来を告げます。
1月下旬から2月上旬頃の強い寒波で、沖縄では最も寒い時期にあたり、年最低気温が観測されることが多いです。

